日刊アルバムレビュー① Hydrangea/a crowd of rebellion

音楽を聴きましょう。

アルバムという楽曲の構成単位にもはや意味はないらしいが、まあ知らんという感じで俺が好きなアルバムを紹介するコーナーです。俺の趣味の偏り上、日本のインディーロックが中心になるが、海外のアーティストもできるだけ書こうと思う。

a crowd of rebellion-「Hydrangea」

第1回はa crowd of rebellion の記念すべき1stミニ「Hydrangea」を。

なぜこれにしたかというと俺のパソコンのライブラリの一番うえにあったから。

今でこそ流行りのライブバンド然としたEDMに接近した打ち込み・四つ打ち多用の”ポスト・スクリーモ”とでも呼ぶべき革新的な形態を打ち立てたが、この頃の音源は荒削りなもののオルタナティブを貪欲に取り込んだストイックなスクリーモバンドで、ツインボーカルが非常に効果的に作用している。

最近の楽曲と比べるとクリーンボイスの比率が低くデスボイスが中心だが、個人的にはこちらのバランスの方が好きかもしれない。このジャンルの音楽は得てして攻撃的になりがちだが、このバンドに限ってはあまりにも鮮烈なクリーンボイスが音楽を華やかに彩っている。

すでにこのアルバムから明確に提示されていて、最新作まで継承されているこのバンドの「よさ」は、非常に個人的な感想だが、「日本的な情緒」だと思う。

「日本的な情緒」とオルタナティブ・スクリーモの融合がこのバンドをもっともこのバンド足らしめる要素である。このアルバムだとそれが特に強調されているのは#5 Hydrangeaで、ややメタル寄りで重く鋭いギターとデスボイスが陰鬱な情景を醸し出しながらも緩急をつけて挿入されるクリーンボイスがまるで暗雲のなかに差し込む陽光のような爽やかさを感じさせる。

アウトロに差し込まれたピアノリフとセミの声は夏の始まりを予感させるには充分な感情を与えてくれる。

Hydrangeaはアジサイの意で、このバンドはアルバム名に植物の名を冠することが多いことも、彼らが日本的な情緒を大切にしているからかもしれない。

梅雨の季節がくる度に、思い出したように聴きたくなる一枚です。

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