日刊アルバムレビュー③ Jurassic Boys/Jurassic Boys

Jurassic Boys / Rock'n'Roll Life

音楽を聴きましょう。

今日は、2016年結成のロックバンドJurassic Boysが昨年リリースした1stフルアルバムを。

エレクトリックなギターサウンド主体の音楽は、情熱的、だったり疾走感、みたいな形容詞と共に語られることが多い気がするのだが、このバンドのサウンドは全くそんなことはなくて、かといってグランジみたいな仄暗さや、ブリットポップみたいな幸福感のようなものでもなくて、何かの型にはめて語ることが下らなく思えてくるくらい、クールだ。

去年の秋にライブで見た彼らのパフォーマンスもめちゃくちゃにクールで、汗ひとつかかず完璧なギターサウンドを届けてくれた。

あえて彼らの音楽的ルーツを辿るとすれば、ザ・リプレイスメンツの影響を公言していることや、俺が鑑賞したライブで披露してくれたシンディー・ローパーのカバーから察するに、「あの時代のアメリカ」だ。多くのバンドマンが忘れかけているアメリカへの憧れを彼らは堂々と歌い上げる。vo.Ryushoの歌唱法は、彼らと同じようにアメリカへの憧れを歌にした佐野元春や、浅井健一の影響を受けているようにも聴こえてくる。

セルフタイトルのアルバムは#1 Rock’n’Roll Lifeで幕をあげる。思えば俺は以前「ロックは死んだ」などといった記事をかいたが、少なくともこのバンドに関してはロックは生き続けている。それも、50年代より脈々と鼓動をうつロックンロールとして。”Rock’n’Roll Life”なんて、真っ正面から言えるバンドは、今の日本に決して多くないだろう。だから、彼らはゴッチにも発見されたし、少しずつスターダムへの道をのぼれているのだ。

このアルバムは#2 Christmas Cherry Cokeを除けば歌詞のほとんどが日本語で綴られている。そこで描かれるのはロックへの憧憬と限りない敬意に他ならない。

必ずしも正面からではないが、きっと時代の要請に応えた音楽をクールに届けてくれる。Jurassic Boys、必聴です。

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